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「労基署がやってきた!」を読んで思うこと

「労基署がやってきた!」 森井博子 著

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(Amazonより)


電通の女性社員自殺の事件があって以来、
長時間残業削減や働き方改革など、労働衛生に関する意識が社会の中にすっかり高まってきたようです。

それが良い方向に進み、本当に日本の企業が収益を上げ、社員の収入が増え、
残業が減り、家事や育児、趣味も充分に楽しめるようになれば本当に結構な事なのですが、
いろいろ報道を見ているとまだ先は険しいようです。

仕事の関係上、経済関係の雑誌や書籍を出来るだけチェックするようにしているのですが、
先日実際にその企業の取り締まりを行う労働基準監督官だった方が書かれた本を見つけましたので、御紹介したいと思います。


最近の経済雑誌などで労基署の活動がかなり紹介されるようになって来ましたが、
実際の労働基準監督官がどんな人で、どんなことを考え、組織としてどんな思いで活動しているのか、
特に監督、調査、処分、特別司法警察員の仕事など、あまり知らなかった事がかなり具体的に紹介されています。

「労災隠し」などの事例もリアルで、多くの会社への是正勧告を行った実際の活動や、
監督官として行った逮捕の経緯、電通事件を含め、
過労死が発生した事例も取り締まる側からの視点で紹介されており興味深いものでした。

産業医の方はもちろん、会社で働く方、特に労務・人事関係の方は是非ご一読をお勧めします。

労基署など一般の人には殆ど関係ないと思っていましたが、
今後の社会の変化の中で自分の職場だけが変わらず、そのままでずっと仕事が出来るということはありませんでしょうし、
働き方改革の波の中で急に大きな変化に見舞われることもあり、その時に労基署のお世話になることが出てくるかもしれません。

働き方改革と言っても結局仕事の総量は減らず、労働時間と人数が減るなら、
本当に大きな改革がない限りサービス残業が増えるしかないということになりかねません。

しかし会社が残らなければ社会も自分の生活も成り立たなくなりますので、
結局何とか出来ることをしなければならないということになってしまうのだと思います。

日本に大きな(高額な)売るものがあり、市場が国外に広がって、
外貨を稼いで収益や利益を上げない限り、労働生産性も計算上は好転しないことになり、
資源や人口の少ない日本は「労働生産性」で世界と競う限り、今のところ順位を上げるのは困難な事かと思います。

競争を降りるか、積極的に新しい市場を探して海外に出ていくか、
世界に売れる全く新しい商品を開発するしかありません。

今後の日本人は、新たな局面に入ったことを覚悟しなければならない所に来ているのだろうと思います。


サナシオは健康管理が仕事なので、健康な体こそが最大の武器であることを会社員の方々に説き続けてきましたが、
今後は心身共に健康であることが求められるようになっています。

そしてこれまでは会社の内部の人事管理に触れることは殆ど有りませんでしたが、
2016年よりメンタルチェックがスタートしたことが機になり、配置転換などその方のキャリアを大きく左右する人事にも触れ、
対応しなければならない仕事の範囲が大きく広がりました。

私達もこの変化を積極的に受け入れて、新しい世界に適応していかなければならないのだと思います。


【writer:Doctor - Y 】
【検索タグ:ブックレビュー】

テーマ:オススメの本の紹介 - ジャンル:本・雑誌

  1. 2017/08/18(金) 09:00:00|
  2. Doctor - Y
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